がん退治のカギ、”ミトコンドリア”

両刃の剣、ミトコンドリア

 人間が呼吸をし、生活していくにはエネルギーが必要です。

 そのエネルギーを作ってくれるのがミトコンドリアです。

 ミトコンドリアは栄養と酸素からATP(エネルギー)を作るエネルギー工場です。

 エネルギーを作る時、呼吸から取り込んだ酸素の1~2%が活性酸素として生まれてしまいます。

 つまり、ミトコンドリアは人間にとって欠かせないエネルギーを生産すると同時に病気の元となる

 悪玉活性酸素(ヒドロキシルラジカル)もつくってしまうのです。

 元気(若い)なミトコンドリアは SODという抗酸化酵素をあわせ持っているため

 活性酸素を消去することが出来ます。

 加齢(老化)と共にミトコンドリアも元気がなくなります。

 抗がん剤、放射線治療を行うと白血球などの免疫細胞も元気がなくなります。

 白血球(※)もミトコンドリアが弱ると力が弱くなり免疫力が低下します。

 すると、SODの生産も減ってしまい、消去しきれなくなった活性酸素がミトコンドリア自身

の膜を酸化し、穴を空けてしまいます。

 すると活性酸素が細胞核内のDNA(遺伝子情報)に傷をつけ、正常な細胞を変化させ、

やがて病気となって行きます。

(※)白血球は、免疫担当細胞である単球(マクロファージ)、リンパ球、好中球、好塩基球、好酸球の5種類からなります。

活性化した水素(原子状水素)の大きな役目

 水素はとても小さいため細胞内に入っていくことが出来、遺伝子レベルで活性酸素を消去するため

 ミトコンドリアは元気でいられるのです。

 免疫細胞のミトコンドリアが元気だと免疫が高く保てます。

 ⇐ 戻る