慢性閉塞性肺疾患(COPD)と水素
タバコ、粉塵、『PM2.5』などによる慢性閉塞性肺疾患(COPD)について。
気道粘液の過剰産生は気管支喘息やCOPDの主症状であり、これらの疾患の症状と死亡率に関与すると言われます。
サイトカインは、粘液過剰産生を含めた喘息の病態生理における中心的なメディエーターであり、
このシステムに活性酸素が大きく関わるようです。
水素吸引 が COPD、気管支喘息に効果があるのはこの活性酸素を除去すると予想されます。
参考論文
Attenuation of cigarette smoke-induced airway mucus… [PLoS One. 2013] – PubMed – NCBI
0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw
この論文では、ラットに水素化生理食塩水を腹腔内投与し、タバコの煙による各種メディエーター(仲介者)の変化を調べています。
結果は大きな有効性を認め、水素化生理食塩水による前処理は、細気管支内腔における喫煙誘発性粘液の蓄積、杯細胞過形成、
BALF中のMUC5ACの過剰発現および異常細胞、気道上皮におけるアポトーシス、マロンジアルデヒドの増加をすべて抑制した。
その他、肺気腫の改善、気管支喘息発作の減少といった論文も提出されはじめています。
健康支援センター博多では喫煙によるCOPDの患者様がいらっしゃいますが、
数ヶ月の密な水素吸引と「禁煙」は必須とおすすめしています。
※ サイトカインとは
代表的なものにインターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子、ケモカイン、コロニー刺激因子、増殖因子などがある。
いずれも、免疫系の調節、炎症反応の惹起、細胞の増殖や分化の調整、抗腫瘍作用に関係し、
感染防御、生体機能の調節、様々な疾患の発症の抑制に重要な役割を果たしている。
サイトカインやサイトカインの作用を阻害する物質(抗サイトカイン物質)を様々な病気の治療にも使っている(サイトカイン療法)。