水素ガス吸引療法(先進医療Bの現状)

「水素ガス吸引療法」の試験終了について

厚生労働省は、2022年3月23日COVID-19の流行に伴う「水素ガス吸引療法」の試験中止を発表しました。

・取下げ理由は以下の通り

2020年以降、COVID-19診療の最前線に
立ち、かつ救急医療が限界を超えてひっ
迫する現況で症例の組入れを行うこと
は、実務的・倫理的に困難になった。さら
に、COVID-19のまん延に伴い、救急蘇生
についても気管挿管を優先するなどの治
療上の変化があり、さらに、面会制限等
から書面での同意取得に難渋するなど、
医療環境が劇的に変化した。このため、
予定症例数360例に対して、登録症例数
73例ではあるが、研究実施計画書に定め
た中止基準、「研究対象患者の組み入れ
が困難で、予定症例数に達することが困
難であると判断された場合」に該当すると
判断し、認定臨床研究審査委員会におい
て、中止が承認された。よって、本先進医
療を取り下げる。なお、これまでに登録済
みの73例については観察期間が終了して
おり、総括報告書は提出準備中である。

・協力医療機関

・国立国際医療研究センター病院
・藤沢市民病院
・横須賀共済病院
・三重大学医学部附属病院
・京都第一赤十字病院
・京都第二赤十字病院
・岡山大学病院
・広島大学病院
・山口県立総合医療センター
・山口大学医学部附属病院
・香川大学医学部附属病院
・国立病院機構熊本医療センター
・鹿児島市立病院
・鹿児島大学病院