一昨年12月、「水素吸引療法」が厚生労働省 先進医療B として承認されました。
この成果は、「水素吸引療法」が多様な医療分野への応用の可能性を広げるものです。 関係機関の方へ敬意を表します。
今回の、先進医療B 51 承認の中心的役割を担った慶応義塾大学 先導研究センター(先導研)をご紹介いたします。
http://www.karc.keio.ac.jp/center/center-55.html
慶應義塾大学 先導研究センター(先導研)のご紹介
水素ガス治療開発センター(SU)
The center for molecular hydrogen medicine (SU)
センター長:佐野 元昭(医学部 准教授)
活動拠点キャンパス:信濃町
センター概要
エネルギー源としての水素の利用が、Economy、Energy、Environment、
いわゆる3Eのトリレンマを解決する鍵として脚光を浴びている。
私たちは、水素が救命救急医療現場の様々な局面において治療効果を発揮する可能性を示し、
水素医療の具現化に向けた先導的・戦略的研究拠点としての役割を果たしてきた。
今後、領域を越えた学学連携を強化し、さらに医療としての出口を見据えた産学連携を基に、
非臨床・臨床一体型の研究を推進し、水素ガス、水素医療機器の薬事承認をめざすために水素ガス治療開発センターを設立した。
キーワード・主な研究テーマ
水素医療、非臨床・臨床一体型の研究、獣医大学との学学連携
2016年度事業計画
■昨年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標
我々は、水素ガス吸入がラット心肺停止蘇生後の脳蘇生において低体温療法の代替療法(もしくは併用療法)
として有効であることを証明した (Hayashida K., Circulation, 2014)。2014年、
慶應義塾大学病院で、5名の心肺停止蘇生後患者に人工呼吸器を介して水素ガス吸入を行い、
安全性を実証した (UMIN000012381)。多施設共同無作為化比較臨床試験を計画した。
慶應大学の倫理委員会での承認を得て、全国の臨床試験に参加予定施設と2016年2月12日キックオフミーティング
(於ホテルパールシティー神戸)を行った。2月末には、
慶應実働メンバー(救急科:鈴木、林田、多村、勝俣、渋沢、吉澤、大貫、
佐々木(個人情報管理者=割付担当)、循環器内科:佐野(病棟班)、前川(カテ班)、
麻酔科:鈴木武志、神経内科:未定(2名)、看護部:岡本(GICU)、林(外来)、渡邉(救急外来)
医用工学センター:平林、冨永、独立データモニタリング委員会:藤島(委員長)、
堀口、正岡、学術研究支援課:田中、研究連携推進本部:木村(知財)で
院内キックオフ会議を開催した。準備が整い次第、患者の登録を開始予定。
以下、詳細は水素ガス治療開発センターURLをご参照ください。