活性酸素がもたらす病気

「悪玉活性酸素(ヒドロキシルラジカル)」が発症に関与する病気の一部

 脳神経系
 脳梗塞脳卒中 認知症 、てんかん 、パーキンソン病 、片頭痛
 呼吸器
 肺炎、 肺気腫慢性閉塞性肺疾患(COPD) 、気管支喘息
 循環器
 心筋梗塞 、狭心症、 動脈硬化、 心房細動、 脂質異常症
 消化器
 逆流性食道炎、 胃潰瘍 、潰瘍性大腸炎 、クローン病 、肝炎 、肝硬変 、膵炎 、ベーチェット病
 内分泌系
 糖尿病
 アレルギー
 花粉症アトピー性皮膚炎 、気管支喘息
 自己免疫性疾患 
 関節リウマチ 、膠原病 、変形性関節症、クローン病 、全身性エリテマトーデス、バセドウ病、多発性硬化症

 その他

 がん(※) 、抗がん剤の副作用、 放射線障害、 化学物質過敏症
 

 (※)がんの概念

 「悪性腫瘍」とは、腫瘍の中でも、特に浸潤性を有し、増殖・転移するなど悪性を示すもののことである。

 ヒトの身体は約六十兆個の細胞からなっている。

 これらの細胞は、正常な状態では細胞数をほぼ一定に保つため、分裂・増殖しすぎないような制御機構が働いている。

 それに対して腫瘍は、生体の細胞の遺伝子に異常がおきて、

 正常なコントロールを受け付けなくなり自律的に増殖するようになったものである。

 この腫瘍が正常組織との間に明確なしきりを作らず浸潤的に増殖していく場合、

 あるいは転移を起こす場合(多くは浸潤と転移の双方をおこす)悪性腫瘍と呼ばれている[1][2]。

 ・無制限に栄養を使って増殖するため、生体は急速に消耗する

 ・臓器の正常組織を置き換え、もしくは圧迫して機能不全に陥れる

 ・異常な内分泌により正常な生体機能を妨げる(→播種性血管内凝固症候群 (DIC)、傍腫瘍症候群、高カルシウム血症)

 ・全身に転移することにより、多数の臓器を機能不全に陥れる